8月26日 末木文美士氏による第5回「還生の会」申込開始

EVENT
 6世紀頃に日本に伝わったとされる仏教は、日本人を取り巻くさまざまな要素と混ざり合い「日本仏教」という独自の思想として形づくられてきました。仏教学の第一人者である末木文美士氏は、仏教研究には仏教学・歴史学・民俗学・ 文学史・美術史など学際的な研究が必要だと唱え、異なるジャンルとのつながりのなかに仏教を捉え直してきました。

 近江 ARS「還生の会(げんしょう・の・かい)」では、数回にわたって末木氏をお迎えします。日本仏教 を広い視座から見直し、近代社会のあり方や、日本人の死生観を根本から問い直し、子供たちが集う未来の場づくりへと繋げます。

 5回目「土着と論争ー近世仏教の魅力」の現地参加の申し込みを受け付けさせていただきます。織豊政権から江戸幕府の崩壊までの近世の仏教をテーマに、末木文美士氏のソロトーク、及び松岡正剛氏と福家俊彦氏を交えた鼎談をご用意させていただいております。

    これまでの仏教学の世界では、近世の仏教は勢いを失ってきたと見られていました。堕落してきたとも言われていたそうです。鎌倉時代のように、新たな宗派や深淵な思想が現れなかったという捉え方が影響しているかもしれません。

 末木さんはそこに「もう一つの見方」を発見しました。地味ともいえる近世の仏教のあり方を「図」ととらえ、一方で、近世という時代を「地」にして解釈したときに、果たして本当に「堕落した時代」となるのか? という疑問を持たれたところから話ははじまります。末木さんがたどり着いた見方は「仏教が人々の生活に浸透し、安定していくのは実はこの時代なのではないか」です。お葬式をはじめとした各宗派の僧侶たちの活動に注目して、人々の心を支える豊かな仏教世界が、近世にあったとのこと。
 
 今回も、このように「仏教」の歴史を追うだけでなく、その発生の現場にたちもどって仏教の現在的意味とは何か?を考える場になります。近世という時代をより感じていただくために三井寺の福家俊彦長吏と福家俊孝執事長の協力をいただいて、1599年に再建された「金堂」でのワンシーンも予定しております。
 
 
 
近江ARS 第5回「還生の会」の詳細

◎日時
令和5年8月26日(土)14時〜19時30分頃(受付開始13時30分)
 
◎テーマ
「土着と論争ー近世仏教の魅力」
 
<第1部> 兆し
<第2部> 語り |末木文美士ソロトーク
<第3部> 振舞い
<第4部> 交わし|末木文美士、松岡正剛、福家俊彦 ほか
 
  ※<第3部> 振舞いは、現地開催のみとなります。
  ※<第1・2・4部> 期間限定のアーカイブ配信(有料)がございます。
 
◎場所
三井寺事務所|〒520-0036 滋賀県大津市園城寺町 246
 
◎出演
末木文美士 未来哲学研究所所長
松岡正剛  編集工学者
福家俊彦  三井寺長吏
 
◎定員
現地参加   約80名
※期間限定のアーカイブ配信(有料)がございます。
 
◎参加費
<第1・2・3・4部>現地参加費|13,000円(税込)
*HYAKKEN MARKETにて事前支払いをお願いします
<第1・2・4部>アーカイブ配信費|5,000円(税込)
*HYAKKEN MARKETにて事前支払いをお願いします
 
◎推薦図書
末木文美士著『近世の仏教』  吉川弘文館
末木文美士著『日本仏教入門』 角川選書
末木文美士著『日本宗教史』  岩波新書
末木文美士著『日本思想史』  岩波新書
松岡正剛著『千夜千冊エディション 戒・浄土・禅』 角川ソフィア文庫
 
◎参考千夜千冊
 
◎第4回「還生の会」ダイジェスト
 
◎主催
近江ARS(アルス)
https://arscombinatoria.jp/omi

◎お問合せ
近江ARS本部 滋賀県大津市栗林町3-1中山事務所内 中山雅文
近江ARS総局 東京都千代田区九段南2-2-8松岡九段ビル百間内 和泉佳奈子
omi@arscombinatoria.jp (近江 ARS 担当 中山・和泉)
 
◎新型コロナウイルスに関するお客様へのお願い
発熱・咳などの症状がある場合は、体調を最優先していただき、
ご来場を控えていただきますようお願いします。 

CONTACT

お問い合わせ内容を入力し、
プライバシーポリシーをご確認の上、
送信ボタンより送信してください。

プライバシーポリシー