【還生の会Ⅱ−1】 ゲストは、高山宏さんです
還生の会Ⅱ 仏教をひらく・日本をゆさぶる
—— 還生の会Ⅱ-1 「心はどこへ」
来たる6月15日、近江ARSによる【還生の会Ⅱ】が幕を開けます。
その第一回「心はどこへ」には、特別ゲストとして英文学者・翻訳家・評論家の高山宏さんをお迎えします。
高山宏さんは、文学、美術、建築、哲学、映画、アニメーションにまで自在にまたがる、まさに「横断の知の魔術師」。
その語り口はいつも過剰で華麗。しかし、そこに宿るのは「異形の知の欲望」とでも呼ぶべき、情報の迷宮を自在に遊歩する精神そのものです。
松岡正剛さんは千夜千冊442夜『綺想の饗宴』にて、次のように綴っています。
「高山宏を褒めすぎて褒めすぎることはない、とぼくはおもっている。
そのくらい果たしてくれた役割は、貴い」
そんな高山さんに今回のテーマ「心(こころ)」をお伝えすると、即座にこんな問いが返ってきました。
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「夏目漱石の『こころ』は、なぜ“ひらがな”だと思う?」
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「“心臓”って、なんて訳す?」
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「“心”という漢字の象形文字の形って、何から来ている?」
さらにはこんなやりとりも。
「松岡さんは、仏教を“読書”の切り口から語ったことがあります。
インドから中国、そして日本へ——仏教を読むには、翻訳が必要です。
仏教と翻訳について、どう思われますか?」
そう問いかけると、高山さんは開口一番、
「いや〜ぁ、坊主はあまり好きじゃない。ガハハハッ」
しかし、その笑いのあとには、話題は一気に「翻訳」「近代化」「資本主義」へと展開し、さらに現代の「こころ」へと接続されていきました。
当日は、仏教学者で還生灯主の末木文美士さん、
三井寺第164世長吏・住職であり還生風主の福家俊彦さん、
そして、会場にお越しくださるみなさまとともに、
「仏教をひらき、日本をゆさぶる」をおとどけします。
どうぞご期待ください。
近江ARS【還生の会Ⅱ-1】(現地参加)の詳細
◎日時
令和7年6月15日(日)13時30分~18時30分頃(受付開始13時)
◎題目
「心はどこへ」
◎次第
<第1部> 風の座(かぜのざ) |福家俊彦氏
<第2部> 縁の音(えのね) |高山宏氏
<第3部> 灯の間(とものま) |末木文美士氏
<第4部> 言の綾(ことのあや)|おもてなし
<第5部> 還問交座 |ディスカッション
*次第の順番につきましては、変更の可能性がありますのでご了承ください。
*後日、【還生の会Ⅱ-1】の映像記録を編集して有料配信いたします。
◎場所
三井寺(園城寺)
〒520-0036 滋賀県大津市園城寺町246 園城寺
※詳細は近江ARS公式サイトにて、後日お知らせいたします。
◎出演
還生灯主:末木文美士 (未来哲学研究所所長)
還生風主:福家俊彦 (三井寺第164世長吏・住職)
ゲスト:高山宏 (英米文学者)
紫座:鷲尾龍華 (石山寺座主)
茶観:福家俊孝 (三井寺執事)
影守:中山雅文 (中山倉庫代表)
結象:和泉佳奈子 (百間代表)
◎場づくり
芝田冬樹
三浦史朗
福家俊孝
竹村光雄
三井寺
叶 匠壽庵
六角屋
長浜まちづくり
◎定員
約80名
◎参加費
<第1・2・3・4・5部>現地参加費 13,000円(税込)
*HYAKKEN MARKETにて事前支払いをお願いします
◎推薦図書
末木文美士『思想としての仏教入門』(トランスビュー)
凝然『八宗綱要』(鎌田茂雄訳注、講談社学術文庫)
◎主催
近江ARS(アルス)
https://arscombinatoria.jp/omi
◎お問合せ
近江ARS本部 滋賀県大津市栗林町3-1中山事務所内 中山雅文
近江ARS総局 東京都千代田区九段南2-2-8松岡九段ビル百間内 和泉佳奈子
omi@arscombinatoria.jp (近江 ARS 担当 中山・和泉)
◎プロデュース
百間
<還生の会>とは?
「還生の会」という名前は、近江ARSの創設者・松岡正剛が命名しました。バーチャルに行きながら、もう一度リアルに戻って往生するという意味が込められています。
ご感想やご意見ほか、近江ARSのイベントなどのご案内をご要望の方は、本プロジェクトの公式サイトの「CONTACT」からご連絡いただけますようお願いいたします。
https://arscombinatoria.jp/omi