【還生の会Ⅱ-1】「心はどこへ」申し込み受付開始

EVENT
還生の会Ⅱ 仏教をひらく・日本をゆさぶる
—— 還生の会Ⅱ-1 「心はどこへ」


世界は、ざわついています。

ガザでは、空爆が続き、市民の暮らしが危機にさらされています。
アメリカでは再び「壁」を掲げる声が強まっています。
分断と排除、正義の名のもとの暴力——それらは遠い国の出来事ではありません。

私たちもまた、多くの“見えない境界”のなかで生きています。
自分の中にできた壁、言葉が届かない関係、変化を拒む日常。
そんな日々に杭を打ち、「もう一つの何か」に出会ったり、ふと気づいたり——
それが、「還生の会Ⅱ」に込めた私たちの願いです。

 

「仏教をひらく」とは、過去の教えを知るだけでなく、
沈黙してきた声に耳をすませ、新しい対話の空間をひらくこと。
「日本をゆさぶる」とは、“日本らしさ”さえ見えにくくなったこの国で、
あらためて“日本”とは何かを、根底から問い直すことです。

語りを担うのは、
ホストをつとめる「灯主」と「風主」のふたりと、
ゲストとして新たな風をまとってやってくる「縁主」の3名です。

灯主は、仏教学の第一人者・末木文美士さん。
仏教を歴史や教義に閉じ込めず、哲学や文学、美術や日常の言葉へと
ひらいていく営みを長年続けてこられました。
その姿勢は、仏教を再び“思考の場所”として呼び戻す試みにほかなりません。

風主は、近江ARSの天台寺門宗総本山の三井寺長吏・福家俊彦さん。
仏教と芸術のあいだにある豊かな感性を媒介に「ことばにならない声」を
揺さぶりのかたちで呼び出します。それは知識ではなく、
身体と感情で仏教を感じなおす時間でもあります。

そして縁主は、英文学者の高山宏さん。知と想像力を行き来しながら、
ルイス・キャロルから江戸の怪異、近代精神の病まで、縦横無尽に
読み解いてきた奇才です。常識をかき乱すような語りは、
仏教をひらくどころか、ひっくり返すかもしれません。

それは、“心とは何か”という問いを、大腸から語りはじめるような冒険でもあります。
あらかじめ用意された答えのない世界へ、参加者を誘ってくれるかもしれません。
 
 
還生の会は、学ぶ場ではありません。
若い世代が、他者との語らいのなかで、自分だけでは見つけられなかった「もう一つの何か」
と出会う場です。まだ見ぬ他者との交差のなかで、思わぬかたちの将来を発見していくこと。
 
「仏教をひらく・日本をゆさぶる」試みを、近江から始めます。
松岡正剛の精神を受け継ぎつつ、空間やもてなしにも工夫を凝らして皆さまをお迎えします。

(近江ARSプロデューサー 和泉佳奈子)
 
 
近江ARS【還生の会Ⅱ-1】(現地参加)の詳細
 
◎日時
令和7年6月15日(日)13時30分~18時30分頃(受付開始13時)
 
◎次第
 
<第1部> 灯の間(とものま) |末木文美士氏
<第2部> 風の座(かぜのざ) |福家俊彦氏
<第3部> 言の綾(ことのあや)|おもてなし
<第4部> 縁の音(えのね)  |高山宏氏
<第5部> 還問交座      |ディスカッション

       *次第の順番につきましては、変更の可能性がありますのでご了承ください。
  *後日、【還生の会Ⅱ-1】の映像記録を編集して有料配信いたします。
 
◎場所
天台寺門宗総本山三井寺(園城寺)

◎住所
〒520-0036 滋賀県大津市園城寺町246 園城寺

◎会場
1〜3部:総本山三井寺事務所(地図参照「文化財収蔵庫」近く)
4・5部:国宝光浄院客殿

地図
https://miidera1200.jp/information
 
◎出演
還生灯主:末木文美士 (未来哲学研究所所長)
還生風主:福家俊彦 (三井寺長吏)
 
ゲスト:高山宏  (英米文学者)
 
紫座:鷲尾龍華  (石山寺座主)
茶観:福家俊孝  (三井寺執事)
影守:中山雅文  (中山倉庫代表)  
結象:和泉佳奈子 (百間代表)
 
◎菓子
芝田冬樹(叶 匠壽庵)

◎室礼
福家俊孝(三井寺)+中村碧(百間)
 
◎定員

約60名
 
◎参加費

<第1・2・3・4・5部>現地参加費  13,000円(税込) 


HYAKKEN MARKETにて事前支払いをお願いします
 
◎推薦図書
末木文美士『思想としての仏教入門』(トランスビュー)
凝然『八宗綱要』(鎌田茂雄訳注、講談社学術文庫)
 
◎主催
近江ARS(アルス)
https://arscombinatoria.jp/omi
 
◎お問合せ
近江ARS本部 滋賀県大津市栗林町3-1中山事務所内 中山雅文
近江ARS総局 東京都千代田区九段南2-2-8松岡九段ビル百間内 和泉佳奈子
omi@arscombinatoria.jp (近江 ARS 担当 中山・和泉)
 
◎プロデュース
百間
 
 
<還生の会>とは?
「還生の会」という名前は、近江ARSの創設者・松岡正剛が命名しました。バーチャルに行きながら、もう一度リアルに戻って往生するという意味が込められています。
 
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