龍門節会|したく

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2022年10月27日に滋賀県・大石龍門にある「寿長生の郷(すないのさと)」で、近江ARSの「龍門節会」が始まりました。寿長生の郷を本拠地とする和菓子の職人集団「叶 匠壽庵(かのうしょうじゅあん)」の由来と職能と、松岡正剛の好みを掛け合わせた節会です。
 
節会とは、もともと有職故実にもとづく宮中儀礼に起源するものです。その後、時を経て、各地でさまざまな節会が芽生え、公家・武門・神社仏閣・農村・商人を問わず、季節の集いを楽しむようになりました。
 
そこで近江ARSでは、もっとハイパーカジュアルに、また近江21世紀の節会としてこれを捉え、季節の節気にもとづきつつも、みんなで好きに龍門に集う「寄合」として仕立てました。
 
1回目のテーマは、遠州流茶道宗家十三世家元・小堀宗実さんにお出ましいただくことを軸に、「をちこち」というテーマで仕立てました。「をちこち」は「遠近」です。「近江(江州)」(近)に家元の「遠州(遠江守)」さん(遠)がいらしているという見立てです。遠州流のルーツである小堀遠州が滋賀県長浜出身であることを、かさねています。
 
大石龍門の一角の寿長生の郷の茶房群で、忘れていること、いわば日本の面影を、少しずつ思い出すための節会を、「したく」「おとづれ」「むかえ」「ふきよせ」「よりどり」「なごり」の6回にわけてご紹介します。

最初に、龍門節会の「したく」をご案内いたします。前入りされた小堀宗実さん、編集工学者の松岡正剛さん、三井寺長吏の福家俊彦さん、学芸員の横谷賢一郎の準備とともに、叶 匠壽庵の芝田冬樹さん率いる匠衆の姿をお届けします。
 
いまここにあるものを受け入れる  ー小堀宗実さん
一葉にあるのは虚か実か  ー寿長生の郷のみのり衆
龍木の機嫌を伺う  ー寿長生の郷のしつらえ衆
天の龍門を見上げて ー寿長生の郷のしつらえ衆
左|アワセ、キソイ、極上のソロエ。近江神宮はカルタの聖地。 ー寿長生の郷のしつらえ衆
右|いにしえのもてなし ー松岡正剛さん
目に触れぬとも、心澄む。 ー寿長生の郷のととのえ衆
京都和傘辻倉。定席にご案内。 ー寿長生の郷のしつらえ衆
左|梳いて、鋤いて、好いていく。  ー横谷賢一郎さん(学芸員)
右|本はノート。あの日の読書がよみがえる。  ー福家俊彦さん
 
【龍門節会について】
日本が得意とする「組み合わせの美学」をもちいて21世紀の「新たな様式」を生み出す場です。歴史・文化・自然のジャンルをまたぐ「リミックス」の実験工房であり、苗代です。茶道、花道、短歌、日本美術、ダンス、ファッション、サブカル、仏教、古典、デザイン、生物、天体・・・と、あらゆるジャンルの先頭をきって突き進んできたスペシャリストたちが、芭蕉や本阿弥光悦やアンドレ・ブルトンの「方法」を肖った松岡正剛さんとともに本気で遊びます。その場にふわっと現れる時空をこえた出会いは、一期一会です。
 
 
 
●出演
小堀宗実  
松岡正剛
芝田冬樹  
横谷賢一郎
福家俊彦
 
●企画進行
和泉佳奈子 小堀宗翔
 
●空間統括・設営補助
塩崎浩司 松本慎一 中川幸一
 
●制作管理
池田典子 中山雅文 中村碧
 
●進行補助
野村智之
 
●意匠デザイン
佐伯亮介   
 
●造作デザイン
生地伸行
 
●映像収録
伊賀倉健二 亀村佳宏 小川櫻時
 
●記録撮影
新井智子
 
●記事編集
渡辺文子
 
●協賛    
中山事務所 叶 匠壽庵
 
●協力
遠州流茶道宗家 松岡正剛事務所 編集工学研究所
 
●会場
寿長生の郷
 
●プロデュース
百間
 
●主催   
近江ARS
 

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